キャンピングカーと一般車の運転の違い:車幅の感覚
撮影 Ka23 13 / CC BY-SA 4.0- キャンピングカーと一般の車で、運転の感覚がどう違うか
- 左側に寄りすぎてしまう理由
- 車幅の感覚をつかむ練習の仕方
運転席の位置と見え方が違う
キャンピングカーには、トラックやワンボックスの車を元にしたものが多くあります。JAFは、エンジンの上に運転席(キャブ)を置いたキャブオーバー型の車について、運転席が高く前の感覚はつかみやすい一方、信号待ちなどで止まるときに前の車に近づき過ぎることがあると注意を呼びかけています。ボンネットがなく視点も上がるので、前の車が遠くにあるように錯覚しやすいためです。
また、運転席が前輪の上の位置あたりにあるので、そのぶんハンドルを切るタイミングを遅くする必要があるとしています。乗用車と同じタイミングで切り始めると、思い描いた走行ラインよりも後輪が内側を通ってしまうからです。
撮影 Chihaya Sta / CC BY-SA 3.0左側に寄りすぎてしまう理由
JAFは、ハンドルはやや遅めに切って大回り気味に曲がるのがこつとしたうえで、左折のときはガードレールなどへの接触の危険があるので、左に寄り過ぎないよう呼びかけています。信号のない狭い交差点では、内輪差で車体の後ろが塀や電柱に触れる危険がさらに高まるとしています。さらに、キャブオーバー型の車では、左のサイドミラーの下や後ろの下側などに、目で確かめにくい死角があるとしています。
| 乗用車との違い | 起きやすいこと | JAFが勧めること |
|---|---|---|
| 運転席が高い | 前の車が遠くにあるように錯覚する | 少し広めの車間距離をとる |
| 運転席が前輪の上あたり | 同じ時に切ると後輪が内側を通る | ハンドルをやや遅く切り、大回り気味に曲がる |
| 内輪差 | 狭い交差点で車体の後ろが塀や電柱に触れる | 速度を十分に落とし、ドアミラーをよく見る |
| 左サイドミラーの下などに死角 | 後退のときに人や自転車を見落とす | 周りの動きに常に気を配り、発進前は車の前も確かめる |
白線を使って車幅を覚える
JAFは車両感覚を身につける方法として、「ラインが引かれている駐車場のような場所ならば、そのラインを前後左右に目標にできるので、より練習しやすいでしょう。」と紹介しています。左側に寄せる感覚は、駐車場の白線などを目印にして左前輪をその線の上に乗せ、車を線と平行にしてから、正しい運転姿勢で線の見え方を確かめて覚える方法です。この案内は乗用車を例にしていて、見え方は車種や体格で違うとしているので、キャンピングカーでは自分の車で見え方を確かめ直します。
- 安全な広い駐車場で、左前輪を白線に乗せて線と平行に止めた
- 正しい運転姿勢で、白線がどこに見えるかを覚えた
- 運転のできる家族や友人に、外から見てもらった
- 見え方を目安に、何度か繰り返した
ダッシュボードに付箋を置いて目印にする方法では、JAFは、合わせるときに前かがみになったり座席の位置を動かしたりしないよう注意を呼びかけています。
撮影 小石川人晃 / CC BY-SA 4.0運転の前に、車の寸法を知っておく
JAFは、運転の前に車体の幅や高さを目で確かめ、車検証や車のカタログを読んでボディの寸法を数値で頭に入れておくことも勧めています。車高の感覚を誤るとアンダーパスや陸橋を通れないことがあり、桁下や有料駐車場には高さ制限があることが少なくないとしています。車の種類ごとの違いを知る入門書を一冊読んでおくと、選ぶときにも運転するときにも役に立ちます。
キャンピングカーの入門書は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- キャブオーバー型の車は、運転席が前輪の上あたりにあるため、ハンドルを切る時を遅らせる必要があります。
- 左折では左に寄り過ぎず、左サイドミラーの下などの死角に気をつけましょう。
- 白線を目標にした練習で、運転席からの見え方を覚えましょう。
次に読む車の種類ごとの特徴は『車種ページ』へ。読み物『キャンピングカーの種類7つ』もあわせてどうぞ。車の見え方の違いをもう一つ知るなら、コラムNo.2123「窓が大きい車は明るいが外から見えやすい」が、車を選ぶときの窓の見方とカーテンの使い分けの参考になります。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「キャブオーバー型のクルマを運転するときの注意点とは?(クルマ何でも質問箱)」(確認日 2026-10-17)
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「車両感覚を身につけるには(クルマ何でも質問箱)」(確認日 2026-10-17)
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