家具の固定の決まり:走っても動かない作り
撮影 Chole Wu / CC BY-SA 4.0- 車内の家具が「走っても動かない」作りである理由
- キャンピング車の構造要件にある、脱着式の設備の決まり
- 自分で積んだ物を走る前に確かめる方法
家具は走ることを前提に作られている
キャンピングカーの車内には、棚や台所、テーブル、ベッドなど、家の中のような設備が並びます。ただし家と違うのは、その部屋ごと道路を走ることです。曲がるとき、坂を下るとき、急にブレーキを踏んだとき、車内の物には大きな力がかかります。
そのため、キャンピングカーの家具や設備は、走っている間に動いたり外れたりしないことを前提に作られています。棚の扉に留め具が付いているのも、引き出しが勝手に開かない作りになっているのも、そのためです。
構造要件の脱着式の設備の決まり
国土交通省の用途区分通達には、キャンピング車の構造の要件が書かれています。その中で、取り外しのできる設備について、「脱着式の設備は、走行中の振動等により移動することがないよう所定の場所に確実に収納又は固縛することができるものであること」と定めています。
| 設備の種類 | 走る前の状態 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 作り付けの棚や台所 | 扉と引き出しを閉め、留め具をかける | 手で引いて開かないか |
| 取り外しのテーブル | 決められた場所に収める | ベルトや留め具が掛かっているか |
| 取り外しの調理の道具 | 収納の場所に戻す | 揺らして動かないか |
| 自分で積んだ荷物 | 低く積み、ベルトで留める | 運転席から後ろが見えるか |
作り付けの家具だけでなく、取り外して使う物にも「決まった置き場所」と「留める方法」があることが、走っても動かない作りの考え方です。
自分で積んだ物は自分で留める
車を買ったあとに足した収納の箱や、旅の荷物は、留める方法を自分で考える必要があります。道路交通法の第五十五条第2項では、運転者の視野や操作を妨げたり、「車両の安定を害し」たりするような積載をして運転してはならないとされています。
重い物は床に近い低い所へ置き、棚の上には軽い物だけを載せましょう。走り出す前に、扉と引き出しを一つずつ手で引いて確かめる習慣をつけておくと安心です。
- 棚の扉と引き出しの留め具をかけた
- 取り外しのテーブルを決められた場所に収めた
- 重い荷物を床に近い所へ置いた
- 運転席から後ろの見え方を確かめた
まとめ
- キャンピングカーの家具は、走っても動かないことを前提に作られています。
- 構造要件では、脱着式の設備を確実に収納か固縛できることを求めています。
- 自分で積んだ物も、低く置いて留めてから走りましょう。
次に読む制度の基本は『8ナンバー・制度の解説』のコーナーへ。要件の全体は読み物『8ナンバーの条件』『2022年の改正』でも紹介しています。車内の設備の決まりの土台になる考え方は、コラム『キャンピング車の保安基準とは:安全のための決まり』で紹介しています。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 国土交通省「用途区分通達 4-1-3(4) キャンピング車の構造要件(PDF)」(確認日 2026-10-17)
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路交通法 第五十五条(乗車又は積載の方法)」(確認日 2026-10-17)
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