車の床下の収納の点検:水と汚れ
- 床下の収納に水や汚れがたまりやすい理由
- 水と汚れを確かめる手順
- 点検の時期の決め方
床下は目に入らない場所
キャンピングカーの床下の収納は、外から開ける物入れや、床の板を外して使う物入れなど、車によって形が違います。ふだん開けることが少ないため、中で起きていることに気づきにくい場所です。
国土交通省の用途区分の取扱いでは、キャンピング車の水道設備のうち水タンク、炊事設備のうち常設の燃料タンク、それらに付帯する配線・配管について、床下等に配置しても差し支えないとしています。床下の近くに水のタンクや配管がある車では、つなぎ目からのにじみや、結露の水が収納にたまることがあります。雨の日に濡れた道具をしまえば、それも水のもとになります。
水と汚れを確かめる手順
| 順番 | すること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 中の物をすべて出す | 箱の底が濡れていないか |
| 2 | 懐中電灯で中を照らす | 隅に水がたまっていないか、さびや黒ずみはないか |
| 3 | においをかぐ | かびのにおい、燃料のにおいがしないか |
| 4 | 乾いた布で拭く | 布に水や油が付かないか |
| 5 | ふたの縁を見る | すき間を埋めるゴムが切れていないか |
| 6 | 乾かしてから戻す | 出した物も日に当てて乾かす |
水がたまっていたら、どこから入ったかを探しましょう。雨のあとだけたまるなら、ふたのすき間から入っている、走ったあとにたまるなら、タイヤがはね上げた水が入っている、といった見当がつきます。配管のつなぎ目が濡れている、燃料のにおいがする、といった場合は、自分で直そうとせず、販売店や整備工場に見てもらいましょう。
点検の時期を決める
道路運送車両法の第47条の2では、自動車の使用者は、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に、日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならないとしています。床下の収納もこれと同じ考え方で、旅の回数や天気に合わせて、自分で時期を決めておくと忘れません。長い雨の旅から帰った後と、季節の変わり目は、特に見ておきたい時期です。
- 床下の収納の中身をすべて出した
- 隅に水やさび、黒ずみがないか照らして見た
- かびや燃料のにおいがしないか確かめた
- ふたのゴムに切れや浮きがないか見た
- 出した物を乾かしてから戻した
隅の汚れを落とすなら、柄の長いブラシと吸水性のよい布をそろえておくと、奥まで手が届きます。
掃除用品は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 床下の収納は目に入りにくく、水や汚れがたまりやすい場所です。
- 中身を出し、照らして、においをかぎ、拭いてから乾かして戻しましょう。
- 配管のにじみや燃料のにおいがあれば、販売店や整備工場に見てもらいます。
次に読む車の手入れは『点検とメンテナンス』のコーナーへ。読み物『出発前の点検リスト』もあわせてどうぞ。前の回のコラムでも、点検の工夫を紹介しています。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 国土交通省「用途区分通達 4-1-3(4) キャンピング車の構造要件(PDF)」(確認日 2026-10-17)
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路運送車両法 第47条の2(日常点検整備)」(確認日 2026-10-17)
あわせて読む
同じ分類(DIY・メンテナンス)のコラム
イメージ撮影 U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Aaliyah Hunt / Public domain車の点検は、項目を全部並べた一覧表だと、どれをいつ見ればよいか分からなくなります。月に一回の自分で見る点検と、年に一回の定期点検の項目を分けて一覧にする方法を、道路運送車両法の決まりと国の案内をもとに整理しました。
イメージスライドドアのレールに砂やほこりがたまると、動きが重くなったり、閉まりきらなかったりします。自分でできるレールの掃除の手順と、掃除のときに指を挟まないための注意、整備工場に相談したい症状を、消費者庁と国土交通省の案内から整理します。
イメージ撮影 Martin Vorel / CC BY-SA 4.0キャンピングカーは車としての点検に加えて、電気や水まわり、家具の固定など、住まいの部分の点検も要ります。国の決まりにある定期点検の考え方を確かめ、販売店に頼む時期の決め方と、見てもらう項目、頼む前に自分で書き出しておくことをまとめます。
イメージ撮影 Jeff Gogarty / CC BY-SA 2.0ドアの開け閉めが重くなったり、きしむ音が出たりしたら、蝶番まわりの手入れの合図かもしれません。自分で見てよい範囲と、整備工場に頼む判断の分かれ目を、国土交通省の点検整備の案内と道路運送車両法の決まりから整理します。



