災害のときの体を拭く方法:水を使わない清潔
撮影 Whispyhistory / CC BY-SA 4.0- 水が使えないときに、体を拭く順番
- タオルを人ごとに分ける理由
- 車中泊避難で手元に置きたい物
入浴できない日が続くときの考え方
大きな災害で断水すると、お風呂やシャワーが使えない日が何日も続くことがあります。汗や汚れをそのままにすると、肌のかゆみやにおいが気になり、眠りも浅くなりがちです。全身をきれいにしようとせず、汚れやすいところから順に拭くと、少ない道具でも気持ちよく過ごせます。
首相官邸の家庭での備えの案内では、飲料水は1人1日3リットルを目安に3日分、大規模災害のときは1週間分の備蓄が望ましいとしています。飲む水が限られる中では、体を拭くのに水をたくさん使うことはできません。体拭きのシートやウェットティッシュを、水とは別に用意しておくのが近道です。
拭く順番を決めておく
| 順番 | 拭くところ | ひとこと |
|---|---|---|
| 一 | 顔・首まわり | 汗をかきやすい。新しい面で拭く |
| 二 | 脇・胸・背中 | 着替えの前に拭くとさっぱりする |
| 三 | 手・足の指の間 | 汚れがたまりやすい |
| 四 | おしり・陰部 | 最後に拭き、使ったシートはすぐ捨てる |
きれいなところから汚れやすいところへ進むと、一枚のシートを無駄なく使えます。少しの水があるなら、タオルを固く絞って拭き、乾いたタオルで仕上げると肌が冷えにくくなります。髪は、乾いたタオルで地肌を軽くこするだけでも、べたつきがやわらぎます。寒い季節は、拭いたところからすぐに服を着て、体を冷やさないようにしましょう。車の中で拭くときは、カーテンやシェードで外から見えないようにしてから始めると、落ち着いて手入れができます。
タオルは人ごとに分ける
避難の暮らしでは、家族でも体調を崩す人が出ることがあります。大阪市の目の感染症の予防の案内では「タオルの共用は避ける」「目はティッシュペーパーなど使い捨てのもので拭く」と呼びかけています。体を拭くタオルも、家族で色を分けて一人一枚にしておくと、取り違えずに済みます。
車中泊避難で手元に置きたい物
車の中では、寝床のそばに清潔の道具を一つの袋にまとめておくと、夜でもすぐ取り出せます。
- 体拭きのシートを、家族の人数と日数を考えて用意した
- 色ちがいのタオルを人数分そろえた
- 使ったシートを入れる、口を縛れる袋がある
- 下着と靴下の替えを、数日分ずつ袋に分けた
- 手を拭くアルコールのシートも別に入れた
断水が長引くときに備えて、体拭きのシートは防災の袋とは別に車にも積んでおくと安心です。
防災用品は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 水が限られるときは、体拭きのシートで汚れやすいところから順に拭きましょう。
- タオルは家族で共用せず、色を分けて一人一枚にします。
- 清潔の道具は一つの袋にまとめ、寝床のそばに置いておきましょう。
次に読む車の中で過ごす避難の基本は、読み物『災害のときの車中泊避難』へ。会社や家族の備えは『BCPのコーナー』でも紹介しています。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 大阪市「流行性角結膜炎(はやり目)の予防」(確認日 2026-10-17)
- 首相官邸「災害に対するご家庭での備え」(確認日 2026-10-17)
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