IHコンロ付きの車:電気で調理する装備の電力
- IHコンロが、サブバッテリーで使える時間の目安の出し方
- 外部電源があるときと、ないときの使い方の違い
- 車を選ぶときに確かめたい点
消費電力が大きい装備だと知っておく
IHコンロは、火を使わずに湯を沸かしたり炒め物をしたりできるので、車内の調理を手軽にしてくれます。換気の心配が少ないのも魅力です。ただ、電気で熱をつくるぶん、消費電力の大きい装備です。車にIHコンロが付いていても、どの電源で使うかによって、使える時間が大きく変わります。
使える時間を計算で確かめる
使える時間は、電池に入っている電気の量を、コンロが使う電気の量で割るとおおよそ分かります。ここでは計算の仕方を示すため、数字を仮に置いて考えます。電池の電気の量が1,200Wh、コンロの消費電力が1,200Wなら、1,200Wh÷1,200W=1時間です。実際には、電気を家庭用の形に変える装置での損失や、電池を使い切らないための残りがあるので、使える時間はこれより短くなります。
| 仮に置いた条件 | 計算 | おおよその時間 |
|---|---|---|
| 電池1,200Wh、コンロ1,200W | 1,200÷1,200 | 1時間より短い |
| 電池1,200Wh、コンロを600Wで使う | 1,200÷600 | 2時間より短い |
| 電池600Wh、コンロ1,200W | 600÷1,200 | 30分より短い |
自分の車の電池の量と、コンロの消費電力は、販売店や取扱説明書で確かめましょう。火力を下げて使えば時間は延びますが、調理の時間も長くなります。
外部電源とのかね合い
RVパークの条件として日本RV協会が挙げている項目には、100Vの電源が使えること(20A以上推奨)があります。外部電源のある区画なら、IHコンロも気兼ねなく使えます。外部電源がない夜は、湯沸かしだけにする、カセットこんろと使い分ける、といった考え方になります。
NITEは、接続する電気製品の消費電力を確かめて超えないようにすること、消費電力の大きな機器には延長コードなどをなるべく使わないことを注意しています。外部電源を使うときも、電源の容量と、ほかの家電と同時に使わないかを確かめておきましょう。
車を選ぶときに確かめたい点
- サブバッテリーの電気の量(Wh)を聞いた
- IHコンロの消費電力と、火力の段階を聞いた
- 外部電源につないだとき、コンロと同時に使える家電を確かめた
- 外部電源がない夜の調理の方法を考えた
- 電池の充電の方法(走行・外部電源・太陽光)を確かめた
装備の種類や電気の基本は、入門書で一通り押さえておくと、販売店の説明も分かりやすくなります。
キャンピングカーの入門書は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- IHコンロは消費電力が大きく、サブバッテリーだけでは使える時間が短くなります。
- 電池の量÷消費電力で目安を出し、損失を見込んでさらに短く考えましょう。
- 外部電源のある区画を選ぶか、ほかの調理方法と使い分けるのが現実的です。
次に読む装備ごとの車の違いは『車種ページ』の種類別の一覧で比べられます。種類の全体像は、読み物『キャンピングカーの種類7つ』へ。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「延長コードの使い方に注意(注意喚起ポスター)」(確認日 2026-10-17)
- くるま旅クラブ(一般社団法人 日本RV協会)「RVパークとは」(確認日 2026-10-17)
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