欧州の高い峠道を走るキャンピングカー
- アルプスの峠道が、どんな道なのか
- 峠道の運営会社が勧める、下り坂のブレーキの使い方
- フェード現象のしくみと、日本の山道でも同じ注意が要る理由
峠の下りは、低いギアでエンジンブレーキ
ヨーロッパのアルプスには、高い峠を越えて走る山岳道路があり、キャンピングカーで旅をするときの見どころにもなっています。こうした道で大切なのは下り坂です。オーストリアのグロースグロックナー山岳道路の運営会社は、かなりの下り坂では2速、ときには1速まで落としてエンジンブレーキを使うよう勧めています。
グロースグロックナー山岳道路という道
運営会社の案内によると、この道は長さ48キロメートルで、一部に急な所を含む36の区間と多くのカーブを通り、標高2369mのカイザー・フランツ・ヨーゼフス・ヘーエへ上ります。短いトンネルのあるホッホトーア(2504m)が、ザルツブルク州とケルンテン州を結んでいます。
| 案内にあること | 内容 |
|---|---|
| 道の長さ | 48キロメートル |
| 区間とカーブ | 一部に急な所を含む36の区間と多くのカーブ |
| 速度の上限 | 運営会社が時速70キロメートルの制限を設定 |
| 出発前 | 峠を越える前にブレーキ液を確かめ、必要なら交換 |
| 下り坂 | 2速、ときには1速に落としてエンジンブレーキを使う |
案内は、オートマチックの車では変速を手動か1・2・3の段に入れるよう書き、出発前に車の取扱説明書を見るよう添えています。高い所では天気が早く変わり、雪が降ったり路面が滑りやすくなったりすることもあるので、道の状態に合わせて運転するよう求めています。
なぜ下り坂でブレーキが利かなくなるのか
JAFの解説は、長い下り坂でフットブレーキを踏み続けると、ブレーキパッドが許容温度を超え、「制動力が一気に低下してしまいます。」と書いています。この状態をフェード現象と呼びます。さらに踏み続けるとブレーキ液が沸騰して気泡ができ、ペダルを踏んでも力が伝わりにくくなるベーパーロックが起こることも説明しています。
JAFは、長い坂を下るときは「エンジンブレーキを併用するのが理想です。」とし、マニュアル車なら2速や3速、オートマチック車なら2レンジや3レンジを使うよう勧めています。アルプスの運営会社の勧めと、考え方は同じです。
日本の山道でも同じ
重い荷物と設備を積むキャンピングカーは、下り坂で速度が出やすい車です。アルプスほど高い峠でなくても、日本の山道にも長い下り坂があります。上る前にギアの切り替え方を取扱説明書で確かめ、下りに入る前に速度を落としておきましょう。海外の峠道を走った人の旅の記録は、走り方の参考にもなります。
書籍は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- アルプスの峠道の下りでは、低いギアでエンジンブレーキを使うよう勧められています。
- フットブレーキを踏み続けると、フェード現象で制動力が一気に落ちます。
- 日本の山道でも、下りに入る前にギアと速度を整えましょう。
次に読む海外の車と旅の話は『世界の珍しい車』のコーナーへ。日本の車の種類との違いは車種ページで比べられます。海外の道ならではの走り方は、コラム『砂の上を走る車:オーストラリアの砂浜で学ぶ空気圧と脱出の道具』でも、州の公園局の手引きをもとに紹介しています。
参考にした公式情報(1件・2026年10月17日に確認)
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「クルマ何でも質問箱「長い下り坂でブレーキを酷使すると利きが悪くなるのはなぜですか?」」(確認日 2026-10-17)
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