トイレの紙を流してよい場所と流せない場所
撮影 David McKelvey from Brisbane, Australia / CC BY 2.0- トイレの紙を流せない場所がある理由
- 山のトイレで求められる紙の扱い方
- 掲示の決まりに従うための持ち物
どのトイレでも紙を流せるわけではない
家や街の水洗トイレでは、トイレットペーパーはそのまま流すのが当たり前です。けれど、車で旅をしていると、そうはいかない場所に出会うことがあります。山の上や登山道のトイレ、水や電気、下水の通っていない場所のトイレなどです。
こうしたトイレでは、入口や個室の中に、紙の扱い方を書いた掲示があることがあります。旅先では、まず掲示を読み、その決まりに従いましょう。
撮影 Alpsdake / CC0山のトイレが紙を受け付けにくい理由
神奈川県の丹沢の山のトイレの案内では、水道・電気・道路がない山の上に、土の中の微生物の力でし尿を分解する「環境配慮型トイレ」を整えてきたと説明しています。そのうえで、使った紙の持ち帰りを求め、「使用した紙(ティッシュ、トイレットペーパー)を環境配慮型トイレに捨てると分解しにくくなってしまいます。」としています。野外で用を足す場合についても、「トイレットペーパーであっても、自然界ではなかなか分解されません。」と書いています。
観光庁の多言語の解説文の、鳥取県の大山の登山道のトイレの説明でも、山頂の避難小屋の水洗のエコトイレはタンクをふもとにおろして処理する必要があるとしたうえで、「携帯式のトイレを持参しましょう。」「トイレットペーパーを含む自分のゴミは持ち帰りましょう。」を、トイレマナー5か条に挙げています。
| 場所の例 | 紙の扱い | 確かめる所 |
|---|---|---|
| 家や街の水洗トイレ | トイレットペーパーは流す | ふだんどおり |
| 山や登山道のトイレ | 持ち帰りを求められることがある | 入口や個室の掲示 |
| 水や下水のないトイレ | 決まりは場所ごとに違う | 掲示や管理する人の案内 |
掲示に従うための持ち物
持ち帰りを求められても慌てないよう、車には次のような物を積んでおきましょう。
- においの漏れにくい、口を閉じられる袋
- ごみを入れておく小さな袋
- ティッシュやトイレットペーパー
- 手を拭くためのシート
- 携帯トイレ
神奈川県の案内は、登山の前にトイレを済ませること、道中のトイレの場所を前もって確かめておくことも勧めています。車で登山口まで行く旅では、出発の前にトイレの場所を調べておくと安心です。
撮影 Motokoka / CC BY-SA 4.0持ち帰った物は、決まりに従って捨てる
持ち帰った紙や携帯トイレは、車の中で口をしっかり閉じて保管し、ごみの捨て方の決まりに従って処分します。捨て方は自治体や施設によって違うので、案内を確かめましょう。車に携帯トイレを積んでおけば、トイレの近くにない場所でも慌てずに済みます。
価格はメーカー・販売元の公式ページの表示を確認日に見た物です。今の価格・在庫は販売先で確かめてください。
まとめ
- 山のトイレなどには、紙を流さず持ち帰るよう求める所があります。
- 微生物で分解する山のトイレでは、紙を捨てると分解しにくくなります。
- 掲示を読んで従い、口を閉じられる袋や携帯トイレを積んでおきましょう。
次に読む車中泊の衛生は『水とトイレ』のコーナーへ。読み物『一人の車中泊の防犯とトイレ』もあわせてどうぞ。トイレに行く回数の考え方は、コラムNo.2108「車中泊のトイレの回数を減らす工夫はしない」が、水分を控えすぎない理由の参考になります。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 神奈川県「丹沢発:山のトイレを考えよう」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省 観光庁(地域観光資源の多言語解説文データベース)「大山登山道 大山のトイレ事情」(確認日 2026-10-17)
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