車中泊のトイレの回数を減らす工夫はしない
撮影 Richard Sutcliffe / CC BY-SA 2.0- 車中泊で水を控えると、なぜよくないのか
- 厚生労働省が勧める予防の動きと水分のとり方
- 水を飲んでもトイレに困らない、泊まる場所の選び方
トイレを減らすために水を控えない
車中泊の夜、トイレに起きたくないからと水を控えるのはやめましょう。水は飲み、そのかわりにトイレに行きやすい場所を選ぶ。これが答えです。
厚生労働省は、被災地での健康を守るための案内で、長い時間足を動かさずに同じ姿勢でいると、足の深いところの静脈に血のかたまりができ、肺の血管が詰まる危険があると説明しています。いわゆるエコノミークラス症候群です。予防の方法として「適度な水分を取りましょう。」と書き、さらに避難しているときに長い間座ったままや横になったままでいたり、「車の中で泊まっていたりする方、とくに高齢の方では注意が必要です。」と呼びかけています。避難のときの案内ですが、狭い車内で長く同じ姿勢になるのは旅の車中泊も同じです。
予防の動きと水分のとり方
同じ案内には、予防の例として次の動きが挙げられています。
| 案内にある予防の例 | 車中泊での取り入れ方 |
|---|---|
| 足や足の指をこまめに動かす | 寝る前や起きたときに、寝床の上で動かす |
| 1時間に1度は、かかとの上下運動(20―30回程度)をする | 休憩のたびに車の外で行う |
| 歩く(3-5分程度) | 朝、駐車場のまわりを少し歩く |
| 適度な水分を取りましょう | 枕元に水を置き、少しずつ飲む |
暑さが残る季節は、熱中症にも気をつけます。厚生労働省は「室内でも、屋外でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を補給しましょう」と呼びかけています。同じ案内は、高齢の人について「暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下している」と書いています。家族と旅をするときは、本人がのどの渇きを訴えなくても、休憩のたびに声をかけて一緒に飲むようにしましょう。障害のある人に向けては、出かける前に「障害者用トイレ」などの場所を調べておくよう勧めています。トイレの場所を先に知っておくことは、だれにとっても水を控えずに過ごす助けになります。
トイレのある場所を選ぶ
水を飲むなら、トイレに行きやすい場所を泊まる場所に選ぶのがいちばんの近道です。国土交通省は道の駅の休憩の機能として、「利用者が無料で24時間利用できる」駐車場と「清潔なトイレ(原則、洋式)」を挙げています。ただし、泊まってよいかどうかは施設ごとに違うので、その施設の案内で確かめましょう。
夜中に慌てないための準備
- 泊まる場所のトイレの位置を、明るいうちに歩いて確かめた
- 枕元に水と明かりを置いた
- 夜道を歩くための靴を出しやすい所に置いた
- トイレが遠い場合に備えて、簡易トイレを積んだ
夜中の雨や体調の急な変化に備えて、車内で使える簡易トイレを一つ積んでおくと安心です。
価格はメーカー・販売元の公式ページの表示を確認日に見た物です。今の価格・在庫は販売先で確かめてください。
まとめ
- 車中泊では、トイレを減らすために水を控えないようにしましょう。
- 足を動かし、休憩のたびに少し歩くことが予防になります。
- 水を飲みながら過ごせるよう、トイレの近い場所を選びましょう。
次に読む水とトイレの基本は『水とトイレ』のコーナーへ。夜のトイレの備えは読み物『一人の車中泊の防犯とトイレ』でも紹介しています。近くにトイレの無い場所へ行くときは、前の回の『山の中のトイレ:トイレの無い場所での備え』で携帯トイレなどの備えを確かめておくと、水を控えずに済みます。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 厚生労働省「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A(一般の方々のために)」(確認日 2026-10-17)
- 厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省「道の駅案内 概要」(確認日 2026-10-17)
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