車の燃焼式の暖房の取り付けの考え方
- 燃焼式の暖房で、いちばん気をつけたい排気の考え方
- 取り付けを専門の店に頼む理由
- 使う人が日ごろ確かめておきたい点
燃やす暖房は「排気をどこへ出すか」が要
燃料を燃やして温風をつくる暖房は、エンジンを止めたまま車内を温められるため、冬の車中泊で頼りにされる装備です。ただし、燃やせば必ず排気が出ます。排気に含まれる一酸化炭素は色もにおいもなく、車内に入っても気づきにくいのが怖いところです。
JAFの真冬の車内温度のテストでは、エンジンをかけて暖房を使う場合について「一酸化炭素中毒の危険を考えて、頻繁な換気や、マフラー周りの除雪が必要」と注意しています。エンジンの暖房でも燃焼式の暖房でも、排気の出口がふさがれると、車の周りに排気がたまるという点は同じです。
専門の店に頼む理由
燃焼式の暖房は、車体に穴を開けて排気管と吸気管を外へ通し、燃料の配管もつなぎます。穴の位置、配管の取り回し、熱を持つ部品と周りの距離など、決めることが多く、取り付けた後の確かめにも経験が要ります。
道路運送車両法の第47条では、自動車の使用者は点検と必要な整備によって、自動車を保安基準に適合するように維持しなければならないとされています。後から付けた装備も車の一部です。取り付けた店に、どの基準を見て取り付けたか、点検の時期はいつかを聞いておくと、車検や日ごろの点検で困りません。
使う人が見ておきたい点
取り付けが確かでも、使い方で危なくなることがあります。雪の夜は排気の出口の周りに雪が積もっていないか、寝る前と夜中に一度確かめましょう。壁際や草むらに車の排気側を寄せて停めないことも大切です。窓を少しだけ開けて空気の通り道をつくっておくと、万一のときも空気が入れ替わります。
- 寝る前に、排気の出口の周りに雪や物がないか見た
- 車を停める向きで、排気側が壁や植え込みに近づいていない
- 暖房の作動中に、いつもと違うにおいや音がしない
- 一酸化炭素を知らせる警報器を寝る場所の近くに置いた
- 取り付けた店の点検の時期を手帳に書いた
まとめ
- 燃焼式の暖房は、排気の出口がふさがらないことが安全の要です。
- 車体に穴を開け、配管をつなぐ取り付けは、経験のある専門の店に頼みましょう。
- 使用者には車を保安基準に合うよう保つ務めがあり、後付けの装備も点検の対象です。
次に読むキャンピング車の条件や制度の全体は『8ナンバー・制度の解説』のコーナーへ。読み物『8ナンバーの条件』と『2022年の改正』もあわせてどうぞ。前の回のコラムでも、制度の基本を紹介しています。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「真冬の車内温度(ユーザーテスト)」(確認日 2026-10-17)
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路運送車両法 第47条(使用者の点検及び整備の義務)」(確認日 2026-10-17)
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