車の電気の改造の決まり:配線とヒューズ
- 車の電気の装置について、国の保安基準が定めていること
- 配線とヒューズの役割と、増やすときの考え方
- 電気の改造を専門の店に頼む理由
保安基準にある電気装置の決まり
車の電気の装置について、道路運送車両の保安基準の第17条の2は、電気装置は火花による乗車人員への傷害等のおそれがなく、発する電波が無線設備に継続的かつ重大な障害を与えるおそれのないものでなければならない、と定めています。あわせて、告示で定める取付位置や取付方法などの基準に適合することも求めています。
サブバッテリーやインバーター、車内のコンセントを後から付けると、この電気装置が増えることになります。配線の取り回しや取り付け方しだいで、熱や火花が出るおそれがあるため、増やすときは決まりに合う形で取り付けることが大切です。
配線とヒューズの役割
| 部品 | 役割 | 増やすときの考え方 |
|---|---|---|
| 配線 | 電気を道具まで運ぶ | 流す電気の量に合う太さを選ぶ |
| ヒューズ | 流れすぎたときに切れて回路を守る | 回路ごとに付け、容量を合わせる |
| 端子と接続 | 配線どうし、道具とつなぐ | ゆるみがないよう確実に固定する |
| 配線の通り道 | 車体の中を通す | 擦れや熱を避け、とがった所に当てない |
配線が細すぎると、流れる電気に負けて熱を持ちます。ヒューズは、流れすぎたときに先に切れて、配線や道具を守る部品です。回路ごとにヒューズを付けておくと、どこかで問題が起きても、その回路だけを止められます。
キャンピング車の配線の扱い
国土交通省の用途区分の取扱いでは、キャンピング車の水道設備や炊事設備について、水タンクや常設の燃料タンク、これらに付帯する配線・配管は床下等に配置しても差し支えないとしています。配線が見えない場所を通るぶん、点検しにくくなる点にも気をつけたいところです。
道路運送車両法の第47条では、自動車の使用者は点検と必要な整備によって、自動車を保安基準に適合するように維持しなければならないとしています。後から足した電気の装置も、車の一部として点検の対象になります。
専門の店に頼む理由
配線の太さやヒューズの容量を選び、車体に穴を開けて配線を通し、確実に固定するには、知識と経験が要ります。取り付けた後に、どの基準を見て取り付けたか、どこにヒューズがあるかを店に聞き、書き残しておくと、点検や車検のときに役立ちます。
- 電気の改造は、車の電気に詳しい専門の店に相談した
- ヒューズの場所と容量を書き残した
- 床下の配線の点検の時期を店に聞いた
- 配線のまわりに焦げたにおいや熱がないか、ときどき確かめる
まとめ
- 保安基準は、電気装置に火花による傷害のおそれがないことなどを求めています。
- 配線は電気の量に合う太さを選び、回路ごとにヒューズを付けて守ります。
- 後から足した電気の装置も点検の対象なので、取り付けは専門の店に頼みましょう。
次に読むキャンピング車の条件や制度の全体は『8ナンバー・制度の解説』のコーナーへ。読み物『8ナンバーの条件』と『2022年の改正』もあわせてどうぞ。前の回のコラムでも、制度の基本を紹介しています。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路運送車両の保安基準 第17条の2(電気装置)」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省「用途区分通達 4-1-3(4) キャンピング車の構造要件(PDF)」(確認日 2026-10-17)
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路運送車両法 第47条(使用者の点検及び整備の義務)」(確認日 2026-10-17)
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