電気で走るキャンピングカーを考える:走れる距離と充電の場所
撮影 Steven Lek / CC BY-SA 4.0- 電気で走るキャンピングカーならではの考えどころ
- カタログの値と、実際に走れる距離が違う理由
- 充電を旅の計画に組み込む考え方
走る電気と、暮らしの電気
電気で走る車をキャンピングカーにするという考え方は、旅の好きな人の間で話題になることがあります。エンジンの車と比べて大きく違うのは、走るための電気と、照明や冷蔵庫など車内の暮らしに使う電気を、同じ電池から使うことになる点です。
夜に車内でたくさん電気を使えば、そのぶん翌日に走れる距離は短くなります。反対に、走る距離が長い日は、暮らしに回せる電気が少なくなります。どちらを優先するかを、旅の前に決めておく必要があります。
| 使い道 | 例 | 考えどころ |
|---|---|---|
| 走る | 移動 | 山道や高速の道で多く使う |
| 暮らす | 照明・冷蔵庫・冷暖房 | 夜と季節で量が変わる |
| ためる | 充電 | 場所と時間を先に決める |
カタログの値は、条件で変わる
車のカタログの値は、決められた試験のやり方で測った数字です。JAFのよくある質問では、日本では2017年夏からWLTCモードという国際的な試験方法が使われていることと、実際の燃費は天候、渋滞、発進や加速の仕方、エアコンの使用などの運転の条件で変わることが説明されています。
電気で走る車でも、走れる距離は条件で変わると考えておくと安全です。キャンピングカーは家具や水、荷物を積むので、カタログの試験の条件とは重さが違ってきます。山道を走る日や、冷暖房をよく使う暑い日・寒い日も、条件が変わる場面です。余裕をもった計画にしましょう。
充電の場所を先に決める
エンジンの車なら、給油の場所を道中で探すこともできます。電気で走る車では、充電に時間がかかるので、どこで充電するかを先に決めておくほうが落ち着いて旅ができます。
日本RV協会のRVパークの条件には、100V電源が使用可能(20A以上推奨)であることが挙げられています。ただし、これは車内の暮らしの電気を想定した設備で、走るための充電に使えるとは限りません。使えるかどうかは、施設に直接聞きましょう。
- 一日に走る距離を、短めに決めた
- 充電する場所と、かかる時間を先に調べた
- 夜に使う電気の量の上限を決めた
- 充電できなかったときの代わりの場所を一つ決めた
これからの楽しみとして
電気で走るキャンピングカーは、走れる距離と充電の場所という課題をどう解くかが、旅の組み立てを左右します。海外の旅の本や写真集で、さまざまな車の工夫を眺めてみるのも楽しみの一つです。
海外の旅の本は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 電気で走るキャンピングカーは、走る電気と暮らしの電気を同じ電池から使います。
- カタログの値は試験の条件での数字で、実際は天候や運転の仕方で変わります。
- 充電の場所と時間を先に決め、走る距離は短めに計画しましょう。
次に読む日本で見られる種類との違いは、車種ページで比べられます。ほかの国の珍しい車は『世界の珍しい車』のコーナーにまとめています。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「燃費表示が10・15モード、JC08モード、WLTCモードと変化したのはなぜですか?」(確認日 2026-10-17)
- くるま旅クラブ(一般社団法人 日本RV協会)「日本RV協会公認車中泊施設「RVパーク」」(確認日 2026-10-17)
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