ポータブル電源の置き場所:走行中に動かない固定
撮影 RVテラス(図) / 当サイト作成- ポータブル電源を置く場所の選び方
- 走っている間に動かないように固定する方法
- 風通しのよい場所に置く理由
置き場所の条件は、動かないことと熱がこもらないこと
ポータブル電源の置き場所は、走っている間に動かないことと、熱がこもらないことの二つを満たす場所を選びます。重い電池が急ブレーキで前に飛び出したり、日の当たる窓際で熱くなったりすると、電源そのものも、乗っている人も危険にさらされます。
国土交通省のキャンピング車の構造要件には、取り外せる設備について、走っている間の振動などで動くことがないよう、決まった場所に確実にしまうか、しっかり固定できるものであること、という決まりがあります。ポータブル電源も、同じ考え方で置き場所を決めましょう。
動かないように固定する
| 置き方 | 良い点 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 床に近い低い場所 | 重さで倒れにくい | 足で踏んだり、物で囲みすぎたりしない |
| 座席の足元に置き、ベルトで固定 | 急ブレーキでも動きにくい | ベルトが吸気や排気の口をふさがない |
| 専用の棚や箱に入れる | 置き場所が決まる | 箱の中に熱がこもらない作りにする |
固定には、荷物用のベルトや、床の金具に留める帯が使えます。走り出す前に、手で押して動かないかを確かめましょう。棚の上など高い場所に置くと、揺れたときに落ちやすくなります。
風通しのよい場所に置く理由
NITE(製品評価技術基盤機構)のPSマガジンによると、2021年から2025年までの5年間で、リチウムイオン電池を使った製品の事故は2140件ありました。事故の件数は、春から夏にかけて気温の上昇とともに増え、8月にピークを迎える傾向があり、ポータブル電源の事故も増加傾向にあるとされています。事故の例には、車内に置いていたモバイルバッテリーとその周りが焼けた火災も挙がっています。
暑い季節の車内は、日の当たる場所ほど熱くなります。ポータブル電源は、窓際やダッシュボードの近くを避け、日の当たらない、空気の通る場所に置きましょう。毛布や荷物で周りを囲むと、熱が逃げにくくなります。
- 電源を、床に近い場所に置いた
- ベルトで留め、手で押して動かないか確かめた
- 吸気や排気の口の前に、物を置いていない
- 日の当たる窓際やダッシュボードの近くに置いていない
- ぶつけたり落としたりしたあと、変形や破損がないか見た
NITEは、強い衝撃を与えて変形や破損をしている物も、異常の例に挙げています。異常を感じたら使うのをやめ、販売店やメーカーに相談しましょう。
価格はメーカー・販売元の公式ページの表示を確認日に見た物です。今の価格・在庫は販売先で確かめてください。
まとめ
- ポータブル電源は、床に近い場所に置き、ベルトなどで動かないように固定しましょう。
- 電池の事故は、夏にかけて増え、8月にピークを迎える傾向があります。
- 日の当たらない、空気の通る場所に置き、周りを物で囲まないようにしましょう。
次に読む電気の基本は読み物『電気まわりの基本』へ。電源の選び方や使い方は『電気まわり』のコーナーにまとめています。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「PSマガジン VOL.506 リチウムイオン電池搭載製品の事故(PDF)」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省「用途区分通達 4-1-3(4) キャンピング車の構造要件(PDF)」(確認日 2026-10-17)
あわせて読む
同じ分類(電気まわり)のコラム
イメージ撮影 Dmitry Makeev / CC BY-SA 4.0電気ケトルや電子レンジなど、消費電力の大きい家電を同時に使うと、電源やコードの上限を超えやすくなります。NITEの注意の呼びかけをもとに、上限の確かめ方と、家電を順番に使う段取り、外部電源の区画で気をつけたいことをまとめます。
イメージ撮影 krystof.k (Twitter) & nmuseum / CC BY-SA 3.0サブバッテリーやポータブル電源の残りを、寝る前と朝の二回だけ見て書き留める習慣をすすめます。夜の間に使った量が分かると、使いすぎに早く気づけます。夏に増える電池の事故の注意もまとめます。
イメージ撮影 ALF K / CC BY-SA 2.0車の電気まわりの故障を整備工場や販売店に相談するときは、いつ、何をしたら、どうなったかを書いて伝えると、原因を探してもらいやすくなります。伝え方の型と、リコールや不具合の情報を確かめる国や公的機関の窓口をまとめます。
イメージ撮影 Fumikas Sagisavas / CC0延長コードや充電のコードは、無理に折り曲げたり、きつく巻いたりすると、中の線が傷んで断線や発熱のもとになります。製品評価技術基盤機構の注意をもとに、コードの巻き方と、車の中で絡まないようにしまう工夫をまとめます。
次に読む
コーナー: 電気まわり/読み物: 電気まわりの基本/前の回: 消費電力の大きい家電は同時に使わない:順番に使う工夫
読み物 / グッズ / 地域のページ / 2026年8月のコラム / コラムの一覧へ


