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2025年7月11日(金)の話題歴史・雑学コラム No.2019この記事には広告(アフィリエイト)を含みます

ポータブル電源が広まった理由:電池の進歩

公開 確認日 2026年10月17日(出典を確かめた日)運営の方針・出典の決まり・誤りの訂正
ポータブル電源から充電するノートパソコン撮影 Tony Webster from Minneapolis, Minnesota, United States / CC BY-SA 2.0
ポータブル電源から充電するノートパソコン(イメージ) この写真について
この記事で分かること
  • 持ち運べる電源が身近になった背景
  • リチウムイオン電池が生まれるまでの流れ
  • 電池の進歩が、車中泊の電気をどう変えたか

軽くて、何度も充電できる電池が生まれた

ポータブル電源が広まった大きな理由の一つは、軽くて何度も充電でき、力の強い電池が使えるようになったことです。その代表がリチウムイオン電池です。2019年のノーベル化学賞はリチウムイオン電池の開発に対して贈られ、発表文は、この電池が携帯電話からノートパソコン、電気自動車まで、あらゆる物に使われていると紹介しています。太陽光や風力の電気をたくさん蓄えられる点も挙げています。

電池ができるまでの流れ

時期発表文にあること
1970年代石油危機の中で、スタンリー・ウィッティンガムが研究を始め、土台を築いた
1980年ジョン・グッドイナフが、コバルト酸化物を使う正極で4ボルトもの電圧を示した
1985年吉野彰が、商業的に実用化できる最初のリチウムイオン電池を作った
1991年リチウムイオン電池が初めて市場に出た

発表文によると、最初の電池は負極に金属のリチウムを使っていました。金属のリチウムは反応しやすく、爆発しやすすぎて実用になりませんでした。吉野彰は、負極に反応しやすいリチウムではなく、炭素の材料である石油コークスを使いました。その結果、性能が落ちるまでに何百回も充電できる、軽くて丈夫な電池ができた、と説明されています。

電極を壊さない仕組み

発表文は、リチウムイオン電池のよさを、電極を壊す化学反応ではなく、リチウムイオンが正極と負極の間を行き来する仕組みにある、と書いています。何度も充電して使えるのはこのためです。

こうした電池が、スマートフォンやノートパソコンで広く使われるようになりました。今のポータブル電源の多くも、こうした充電できる電池を大きく組み合わせた物です。家のコンセントがない場所でも、扇風機やスマートフォンの充電に電気が使えるようになったのは、この電池の進歩があったからです。

車中泊の電気の変化

かつて車の中で電気を使うには、車のバッテリーに頼るしかありませんでした。エンジンを止めたまま使い続けると、走るための電気まで減ってしまいます。持ち運べる電源があれば、車のバッテリーとは別に電気を用意でき、家で充電して持っていくこともできます。

一方で、たくさんの電気を蓄える電池は、扱い方を間違えると熱を持つこともあります。製品の取扱説明書を読み、暑い車内に置きっぱなしにしないなど、使い方の注意を守りましょう。電池や電気の道具の移り変わりは、歴史の本でたどるのも楽しいものです。

書籍は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。

グッズのページへ

まとめ

  • ポータブル電源が広まった背景には、リチウムイオン電池の進歩があります。
  • 1985年に実用的な電池が作られ、1991年に初めて市場に出ました。
  • 何度も充電できるのは、電極を壊さない仕組みのおかげです。

次に読む車と旅の歴史の話は『歴史・雑学』のコーナーに集めています。数字で見る市場の移り変わりは読み物『数字で見る日本の市場』へ。前の回は、ランタンが灯油からLEDへ変わってきた歴史でした。

出典

この記事の数字と決まりを確かめた資料です。

  1. The Nobel Prize(ノーベル財団)「Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2019」(確認日 2026-10-17)
公開 確認日 2026年10月17日(出典を確かめた日)運営の方針・出典の決まり・誤りの訂正

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