車の暖房の仕組み:エンジンの熱で温める暖房と、エンジンを止めたときの備え
撮影 RVテラス(図) / 当サイト作成- 車の暖房が、エンジンの熱を使って温める仕組み
- エンジンをかけたまま暖房を使うときの注意
- エンジンを止めたまま寒さをしのぐ備え
車の暖房は、エンジンの熱を使うものがある
エンジンで走る車の暖房には、エンジンが出す熱を使って車内を温めるものがあります。エンジンは冷却水という液で冷やされていて、その温まった液の熱を暖房に使う、という考え方です。
トヨタの取扱説明書でも、ハリアー PHEV(2023年10月版)のオートエアコンについて「HV モード時は、エンジン冷却水の排熱による暖房を行うため、ガソリンエンジンが作動することがあります」と説明しています。エンジンの熱を暖房に使う車では、暖房のためにエンジンが動くことがある、ということです。車によって暖房の仕組みは違うので、自分の車の取扱説明書で確かめておきましょう。
暖房の仕組みと、気をつけることの表
| 暖房の熱のもと | 使う場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| エンジンの熱(冷却水の熱) | 走っているとき | 取扱説明書の使い方に従う |
| エンジンの熱(止まって使う) | 停めてエンジンをかけたまま | 一酸化炭素の危険。換気とマフラーまわりの雪を確かめる |
| 電気で温める仕組み | 車によって備えるもの | 取扱説明書で使える条件を確かめる |
| 燃料を燃やして温める暖房 | 備えている車だけ | 取扱説明書と点検の決まりに従う |
| 寝袋・毛布・カイロ | エンジンを止めたまま | 体が冷えないよう重ねて使う |
停めてエンジンをかけたままの暖房は換気を
停めた車でエンジンをかけたまま暖房を使うときは、排気ガスに気をつけます。JAFの冬の車内のテストは、テストの背景として「排ガスによる一酸化炭素中毒やガス欠の危険性を考えると、エンジンは止めたまま寒さをしのげる対策が必要である。」と書いています。
さらにテストのまとめでは、毛布などの用意がなくエンジンをかけて暖房を使う場合について、「一酸化炭素中毒の危険を考えて、頻繁な換気や、マフラー周りの除雪が必要です」と注意しています。雪の日は、マフラーのまわりが雪でふさがれていないかを必ず確かめましょう。
エンジンを止めたまま寒さをしのぐ
このテストは2014年2月4日の夜から5日の朝まで、長野県上田市の菅平高原(雪・最低気温-13.2℃)で、ミニバン2台のエンジンを止めて8時間行われました。「寝袋(冬山用)」と「毛布+使い捨てカイロ」で一晩を耐えることができた一方、エマージェンシーシートでは十分な暖かさが得られず、対策なしは2時間45分後にギブアップしたと報告しています。
- 自分の車の暖房の仕組みを取扱説明書で確かめた
- エンジンをかけたまま暖房を使うときは、換気する
- 雪の日は、マフラーのまわりの雪を取り除く
- 寝袋や毛布を車に積んだ
- 燃料を燃やす暖房のある車は、取扱説明書の使い方を読んだ
まとめ
- エンジンで走る車には、エンジンを冷やす水の熱で車内を温める暖房があります。
- 停めてエンジンをかけたまま暖房を使うときは、換気とマフラーまわりの除雪が欠かせません。
- エンジンを止めて過ごせるよう、寝袋や毛布を積んでおきましょう。
次に読む車の雑学は『歴史・雑学』のコーナーへ。日本のキャンピングカーの数字は読み物『数字で見る日本の市場』でも紹介しています。前の回では、高速道路の料金所の払い方の移り変わりを取り上げました。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- トヨタ自動車「ハリアー PHEV 取扱説明書「オートエアコン」(2023年10月版)」(確認日 2026-10-17)
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「JAFユーザーテスト 冬の車内温度(2014年2月実施)」(確認日 2026-10-17)
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