食物アレルギーのある家族と旅をする
撮影 Wide Awake! / CC BY 4.0- 食物アレルギーのある家族と旅をするときの基本の準備
- 加工食品の表示で、義務のものと推奨のものの違い
- 旅先で買う物や外で食べる物を確かめる方法
食べられる物を持ち、表示を必ず見る
食物アレルギーのある家族と車で旅をするときは、ふだん食べ慣れていて安心な物を家から多めに持っていき、旅先で買う加工食品は原材料の表示を必ず確かめます。旅先では、いつもの店やいつもの商品が見つからないことがあります。食べられる物が手元にあれば、店を探して慌てることもありません。体の状態や食べてよい物の判断は、かかりつけの医師に相談しておきましょう。
表示には義務のものと推奨のものがある
消費者庁の事務連絡(令和6年3月28日)は、アレルゲンを含む食品の表示について、食品表示法第4条第1項の規定に基づく食品表示基準で「特定原材料」を定め、それを含む加工食品に表示を義務付けていると書いています。あわせて、消費者庁次長の通知「食品表示基準について」で「特定原材料に準ずるもの」を定め、それを含む加工食品に「表示を推奨する運用をしているところです。」としています。
| 区分 | 事務連絡にあること | 旅先で気をつけること |
|---|---|---|
| 特定原材料 | 含む加工食品に表示を義務付け | 原材料の表示を毎回見る |
| 特定原材料に準ずるもの | 含む加工食品に表示を推奨 | 表示がなくても含まれる場合がある |
| 準ずるものの見直し | 令和6年にマカダミアナッツを追加、まつたけを削除 | 品目は見直されることがある |
準ずるものは推奨なので、表示がないことが、含まれていないことの証明にはなりません。家族のアレルギーが準ずるものに当たる場合は、製造者に問い合わせるか、その商品を避けるほうが安心です。
旅先で買う物、外で食べる物
事務連絡が表示の対象として書いているのは、加工食品です。飲食店で出される料理や、店先で作って売る品を食べるときは、店の人に原材料を聞いて確かめましょう。忙しい時間を避けて聞くと、落ち着いて答えてもらえます。
車中泊の旅では、自分たちで調理できるのが強みです。家で下ごしらえをした物を保存容器に入れて持っていけば、旅先でも安心して食べられる食事が作れます。調理の道具を家族の分と分けておくと、ほかの食材が混ざる心配も減らせます。
旅の前にまとめておくこと
旅の前には、食べてはいけない物の一覧、かかりつけの医師から受けている指示、旅先の近くの医療機関の場所をまとめておきます。一緒に行く家族全員が、その一覧の置き場所を知っておくことも大切です。持っていく食べ物は、暑い時期はクーラーボックスで冷やして運びましょう。
クーラーボックスは、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 食べ慣れた物を家から多めに持ち、加工食品は表示を必ず見ます。
- 特定原材料は表示が義務、準ずるものは推奨なので、表示がなくても含まれる場合があります。
- 店で出される料理は、店の人に原材料を聞いて確かめましょう。
次に読む旅先の食事の工夫は『車中泊ごはん』のコーナーへ。土地の味は地域のページの郷土の味でも紹介しています。前の回は、高齢の家族と食べやすいやわらかい物を選ぶ工夫でした。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 消費者庁食品表示企画課「事務連絡「アレルゲンを含む食品に関する表示について」(令和6年3月28日)」(確認日 2026-10-17)
あわせて読む
同じ分類(車中泊ごはん)のコラム
イメージ撮影 RVテラス(図) / 当サイト作成高齢の家族との旅の食事は、ふだん食べているかたさに合わせて選ぶのが基本です。かむことに配慮した食品の四つのかたさの区分を農林水産省のスマイルケア食の資料で確かめ、車中泊の献立と旅先の食事の工夫をまとめます。
イメージ撮影 Richard Sutcliffe / CC BY-SA 2.0野菜の目標は1日350gで、1皿70gを5皿が目安です。旅の食事はお弁当やめん類に偏りがちなので、直売所の野菜や加熱でかさを減らす料理で一皿ずつ足す方法を、大阪府和泉保健所の案内を手がかりにまとめます。
イメージ撮影 HualinXMN / CC BY-SA 4.0車に積んでおく保存食は、旅の食事にも、災害のときの非常食にもなります。ふだん食べている物で備えるローリングストックの考え方と、車に積む量の目安を、政府広報の家庭の食品備蓄の解説と首相官邸の家庭での備えの案内を手がかりにまとめます。
イメージ撮影 PattayaPatrol / CC BY-SA 4.0車中泊の料理の道具を、加熱する・切る・盛る・味をつける・片付けるの五つの役目に分けて一覧にしました。火を使う道具の注意と道具の数の考え方を、NITEのカセットこんろの注意と厚生労働省の食中毒予防のポイントを手がかりにまとめます。


