DIYで作った物の固定:急ブレーキで動かない
撮影 HobbyAstronaut / CC0- 自分で作った棚や台が、急ブレーキで動いてはいけない理由
- 固定するときに確かめたい場所
- 出発前の点検で、固定のゆるみを見つける方法
床や壁に留め、扉が開かない作りにする
自分で作った棚や台は、置いただけにせず、床や壁にしっかり留めます。扉や引き出しには留め具を付け、走っている間に勝手に開かないようにします。車が急に止まると、車内の物は前へ動き続けようとします。固定が弱いと、棚ごと前へ動いたり、中の物が飛び出したりします。
固定していない物が前へ投げ出される様子は、JAFの衝突試験でも見られます。2017年3月13日に日本自動車研究所の衝突実験場(茨城県つくば市)で、ミニバンの前席と後席(2列目)にダミー人形を各2体乗せ、後席運転席側のダミーだけシートベルトを着けずに時速55kmでフルラップ前面衝突させた試験では、「シートベルトを着用していない後席ダミーは前方に投げ出され、運転席のヘッドレストに頭を打ち付け、さらにシートごと運転席ダミーを押しつぶした。」と報告されています。シートベルトの試験ですが、留めていない物も同じように前へ動くと考えて備えておきましょう。
道路交通法で決められていること
道路交通法第55条第2項は、運転者が、運転者の視野やハンドルその他の装置の操作を妨げたり、車両の安定を害したりするような積載をして車両を運転してはならない、と定めています。自分で作った棚が動いて、物がペダルの近くに落ちたり、後ろが見えなくなったりすれば、この決まりに反するおそれがあります。
固定するときに確かめる場所
| 確かめる場所 | 見ること | 道路交通法第55条第2項との関わり |
|---|---|---|
| 棚や台の足元 | 床に留め具で留まっているか | 車両の安定を害さない |
| 棚の背や上の部分 | 壁や骨組みに留まっているか | 視野を妨げる物が落ちない |
| 扉・引き出し | 留め具で閉じたままになるか | 中の物が飛んで装置の操作を妨げない |
| 重い物の置き場 | 低い所に置いているか | 車両の安定を害さない |
| 運転席の足元 | 物が転がって来ないか | 装置の操作を妨げない |
留めるときは、車体の骨組みや内装の板の裏に何があるかを確かめてからねじを入れます。電気の配線や燃料の配管がある場所に穴をあけないよう、取扱説明書や販売店で確かめておきましょう。
出発前に手で押して確かめる
ねじや留め具は、走っているうちにゆるむこともあります。出発前には、棚や台を手で前後左右に押してみて、がたつきがないかを確かめましょう。ねじがゆるんでいれば締め直し、留め具が傷んでいれば取り替えます。
重い物はできるだけ低い所に置き、棚の上には軽い物だけをのせる、と決めておくと安心です。ねじを締め直す工具は、小さな箱にまとめて車に積んでおきます。
工具は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 自分で作った棚や台は、床や壁にしっかり留めます。
- 扉や引き出しには留め具を付け、走行中に開かないようにします。
- 出発前に手で押して、固定がゆるんでいないか確かめましょう。
次に読む車の手入れは『点検とメンテナンス』のコーナーへ。出かける前の点検は読み物『出発前の点検リスト』にまとめています。前の回は、家の駐車場で作業するときの音や時間の配慮でした。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路交通法 第五十五条(乗車又は積載の方法)」(確認日 2026-10-17)
- JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「JAFユーザーテスト「後席シートベルト非着用時の危険性」(実施日 2017年3月13日)」(確認日 2026-10-17)
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