家族旅の最後の日:子どもと旅の思い出を話す
- 旅の最後の日に、思い出を話す意味
- 子どもと話すときの問いかけの例
- 次の旅の行き先を一緒に決める楽しみ方
旅は、話した分だけ心に残る
家族で車中泊の旅に出ると、最後の日は片付けと帰り道の運転で慌ただしくなりがちです。けれど、この日こそ、旅の思い出を家族で話す絶好の時間です。見た景色や食べた物、困ったことも、言葉にして話すと、子どもの中で一つの思い出としてまとまります。
文部科学省の白書は、体験活動を人づくりの「原点」と書いています。さらに、幼少期から家族や地域、自然の中での豊富な刺激と体験活動を継続的に行うことが、一層効果的と考えられると述べています。旅は、まさに家族で積み重ねる体験の一つです。
子どもと話すときの問いかけ
問いかけは、答えやすいものから始めると、子どもの話が広がります。
| 問いかけの例 | ねらい |
|---|---|
| いちばんおいしかった物は? | 答えやすいところから話を始める |
| 驚いたことは何だった? | 新しく知ったことを思い出す |
| 困ったことはあった? | 失敗も旅の一部として話せるようにする |
| 次は何をしてみたい? | 次の旅への楽しみにつなげる |
正しい答えはありません。親が先に自分の思い出を話すと、子どもも話しやすくなります。運転する人は前を見たまま聞き役に回り、助手席や後ろの席の家族が話を進めると安全です。
思い出を形に残す
話した思い出は、形に残すとさらに長く続きます。旅のあいだに拾った石や葉、施設のパンフレットを箱に入れておく、写真を一枚ずつ選んで日付を書く、子どもに一ページだけ絵日記を描いてもらう、といった方法があります。同じ白書で紹介されている調査では、子どもの頃の自然体験の質問項目に「夜空いっぱいに輝く星をゆっくり見たこと」などが挙がっています。旅先の星空や川遊びのように、家ではできなかったことを残しておくとよいでしょう。
次の行き先を一緒に決める
最後に、次に行きたい場所を家族で一つ決めましょう。子どもが「また川で遊びたい」と言えば川の近くの施設を、「星をもっと見たい」と言えば空の広い高原を、といった具合に、話した思い出が次の旅の出発点になります。決めた行き先を地図に印を付けておくと、次の旅までの楽しみが続きます。
- 帰り道に、家族で思い出を話す時間を取った
- 答えやすい問いかけから始めた
- 旅の思い出の品を一つの箱にまとめた
- 写真を選び、日付を書いた
- 次に行きたい場所を、家族で一つ決めた
旅のあとに子どもと一緒に読める、地図や自然の本を一冊用意しておくと、次の行き先選びが楽しくなります。
旅の本は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 最後の日は、旅の思い出を家族で話す絶好の時間です。
- 答えやすい問いかけから始め、思い出の品や写真を形に残しましょう。
- 話した思い出をもとに、次に行きたい場所を一緒に決めます。
次に読む家族での車中泊の工夫は『家族で車中泊』のコーナーへ。寝床の広さは、読み物『何人で寝られる?』で紹介しています。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
参考にした公式情報(1件・2026年10月17日に確認)
- 文部科学省「文部科学白書2016 特集 子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実」(確認日 2026-10-17)
あわせて読む
同じ分類(家族旅)のコラム
撮影 Andy F at English Wikipedia / Public domain家族の車中泊の旅を何年も続けるこつは、子どもの年齢に合わせて、移動の長さと一日の予定を無理のない形にすることです。年齢ごとの計画の考え方と、幼児を乗せるときの決まり、親が疲れすぎない工夫を、法令と文部科学白書をもとにまとめます。
撮影 Herzi Pinki / CC BY-SA 4.0人の多い観光地では、少し目を離しただけで家族がはぐれることがあります。着いたらまず集まる場所を決めておくと、はぐれても落ち着いて合流できます。集まる場所の選び方と、子どもへの伝え方、合流できないときの動き方を整理しました。
撮影 Tony Webster from Minneapolis, Minnesota, United States / CC BY-SA 2.0旅先で子どもとはぐれたとき、家族の電話番号を言えるかどうかで、連絡のつき方が変わります。番号を覚える練習のしかた、覚えきれない年の子に持たせるメモの工夫、災害用伝言ダイヤルの使い方までを整理しました。

ふだんと違う車の中の夜は、子どもにとって思いのほか暗く、心細いものです。寝る前の明かりの落とし方と、夜中に目を覚ましたときのための小さな足元の明かりの置き方を、厚生労働省の睡眠ガイドの考え方を手がかりにまとめます。




