トレーラーを引いて走る日の休憩:連結部の点検
撮影 Kritzolina / CC BY-SA 4.0- 休憩のたびに連結部を確かめる理由
- 連結部・安全チェーン・灯火のつながりの見方
- 一日の中での点検の流れ
走る揺れは、少しずつゆるみを生む
トレーラーを引いて走ると、車とトレーラーをつなぐ連結部には、加速やブレーキ、カーブのたびに力がかかります。出発前にしっかり留めたつもりでも、走る揺れで留め具がゆるんだり、電気のつなぎ目が浅くなったりすることがあります。休憩のたびに、ひと目でよいので連結部を確かめる習慣をつけておくと、小さな異変に早く気づけます。
道路運送車両法の第47条では、自動車の使用者は点検と必要な整備によって、自動車を保安基準に適合するように維持しなければならないとされています。国土交通省の中国運輸局の案内も、走行距離や運行の状態から判断して、適切な時期に点検を行うことが必要だと書いています。トレーラーを引いて走る日は、その「運行の状態」がいつもより厳しい日だと考えましょう。
休憩のたびに見る三つの場所
| 見る場所 | 確かめること |
|---|---|
| 連結部 | 留め具が確実に掛かっているか、ロックが外れていないか |
| 安全チェーン | 外れていないか、地面に引きずっていないか |
| 灯火のつながり | 差し込みが浅くなっていないか、ブレーキランプと方向指示器が点くか |
灯火は、一人では確かめにくいので、同乗者がいれば後ろに立ってもらい、ブレーキランプと左右の方向指示器が点くかを見てもらいましょう。一人のときは、壁やほかの車に映る光で確かめる方法もあります。
休憩の場所では、連結部を見るために車の後ろへ回ります。駐車場の中は車が出入りするので、周りをよく見てから車の外に出て、通路側に立たないようにしましょう。夜の休憩では、懐中電灯で手元を照らすと、留め具の掛かり具合やチェーンのねじれが見やすくなります。手が汚れやすい場所なので、作業用の手袋を一組、運転席の近くに置いておくと便利です。
一日の点検の流れ
点検は、出発前、休憩のたび、泊まる場所に着いたときの三回を基本にします。出発前はていねいに、休憩のときは短く、着いたときは翌日に備えて見ておく、と分けると続けやすくなります。高速道路で走るときは、牽引しているときの最高速度が施行令で毎時80kmとされていることも思い出しましょう。
- 出発前に、連結部の留め具とロックを確かめた
- 安全チェーンを掛け、地面に引きずらない長さにした
- 灯火の差し込みと、ランプが点くことを確かめた
- 休憩のたびに、三つの場所をひと目見る
- 異変があれば、無理に走らず販売店や整備の店に相談する
まとめ
- 走る揺れで、連結部や灯火のつながりは少しずつゆるむことがあります。
- 休憩のたびに、連結部・安全チェーン・灯火のつながりの三つを確かめましょう。
- 点検は出発前・休憩のたび・到着時の三回を基本にします。
次に読む走るときと停めるときの決まりは『マナーとルール』のコーナーへ。休憩の場所の使い方は、読み物『道の駅・SA/PAで車中泊はしてよい?』で紹介しています。前の回のコラムでは、トレーラーの揺れと積み方を取り上げました。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路運送車両法 第47条(使用者の点検及び整備の義務)」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省 中国運輸局「点検整備について」(確認日 2026-10-17)
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)「道路交通法施行令 第27条(高速自動車国道の最高速度)」(確認日 2026-10-17)
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