災害のときの車中泊は長く続けない:避難所などへ移る判断
撮影 David Pursehouse from Kawasaki, Japan / CC BY 2.0- 車中泊避難が長い避難生活に向かない理由
- 毎日見直したい、体と周りの様子
- 避難所や親せきの家へ移る判断の目安
何日まで、という決まりはない
9月1日は防災の日です。キャンピングカーや車があると、災害のときに車の中で過ごすことを考える人もいるでしょう。では、車中泊は何日まで続けてよいのでしょうか。
調べた公的資料には、何日まで、という決まった日数は書かれていませんでした。その代わりに、仙台市の案内には「車中泊避難にはエコノミークラス症候群などの健康リスクがあり、長期間の避難生活には適していません。」とあります。日数で区切るのではなく、体と周りの様子を毎日見直し、移る判断を早めにすることが大切です。
撮影 David Pursehouse from Kawasaki, Japan / CC BY 2.0体の負担が大きくなる理由
厚生労働省の予防Q&Aは、「長時間同じ(特に車中等での窮屈な)姿勢でいないようにしましょう。」と呼びかけ、足や足の指をこまめに動かすこと、かかとの上げ下げ、歩くこと、適度な水分をとることを挙げています。
仙台市の案内でも、日中は車外に出て歩くなど体を動かすこと、脚を伸ばした状態で寝られるか確かめることが書かれています。暑い日は、日中はできるだけ車内にとどまらず、避難所などの建物の中へ移動するようにともあります。
毎日の見直しの表
朝と夕方に、家族で次の表を見直してみましょう。一つでも当てはまれば、移ることを考えるきっかけにします。
| 見直す点 | 移ることを考えたい様子 |
|---|---|
| 体の調子 | 足のむくみや痛み、息苦しさがある |
| 眠り | 脚を伸ばして眠れない夜が続いている |
| 暑さ寒さ | 車内が暑すぎる・寒すぎる |
| 水と食べ物 | 備えが減り、補給の見通しが立たない |
| トイレ | 近くで使えるトイレがない |
| 情報 | 支援の情報が車まで届いていない |
体の異変を感じたら、ためらわず医療の窓口に相談してください。高齢の方や妊娠中の方など、体の負担を受けやすい人がいる家族は、なおさら早めの判断が大切です。
撮影 Algebar / CC BY-SA 4.0移る先を、ふだんから決めておく
移る判断を早くするには、行き先の候補をふだんから決めておくことです。近くの避難所の場所、ペットと一緒に行ける所、遠くの親せきや知人の家などを、家族で話し合っておきましょう。
仙台市は、車中泊避難の備えとして飲料水(1人1日あたり3リットルが目安)や携帯トイレ(1人1日あたり5回分が目安)なども挙げています。車に積む物の考え方は、読み物『災害のときのキャンピングカー・車中泊避難』でくわしく紹介しています。
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まとめ
- 車中泊を続ける日数の決まりはありません。長い避難生活には向かないと案内されています。
- 体・眠り・暑さ寒さ・水・トイレ・情報を毎日見直し、早めに移る判断を。
- 移る先の候補は、ふだんから家族で決めておきましょう。
次に読む車中泊避難の備えは読み物『災害のときのキャンピングカー・車中泊避難』へ。会社や家族の備えは『BCP』のコーナーにまとめています。前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 仙台市「災害時の車中泊避難」(確認日 2026-10-17)
- 厚生労働省「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A」(確認日 2026-10-17)
- 大阪府「防災の日などについて」(確認日 2026-10-17)
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