海外の車の工夫から日本の車選びに取り入れたいこと
撮影 TTTNIS / CC0- 海外のモーターホームで見かける工夫と、そのねらい
- その工夫を、日本の車選びで確かめる点に置きかえる方法
- 日本の車の大きさや決まりとの兼ね合い
工夫には、必ずねらいがある
海外のモーターホームの写真や展示を見ると、日本の車ではあまり見かけない工夫に出会うことがあります。けれども、そのまま日本に持ち込めばよいわけではありません。道の広さも、車の大きさの決まりも、旅のしかたも違うからです。
大切なのは、工夫の形ではなく、ねらいを読み取ることです。ねらいが分かれば、日本の車を選ぶときに確かめる点に置きかえられます。
三つの工夫と、そのねらい
| 海外で見かける工夫 | ねらい | 日本の車で確かめたい点 |
|---|---|---|
| 両側から乗り降りできるベッド | 夜中に隣の人をまたがずに起きられる | 寝床から通路までの出やすさ |
| 大きな天窓 | 昼の明るさと、夜の風通し | 天窓や換気扇の位置と開け方 |
| 外から開ける大きな収納 | 汚れた道具を車内に入れずに済む | 外から出し入れできる収納の有無と大きさ |
どれも、狭い車の中で、人の動きと荷物の流れを分けるための工夫と考えられます。日本の車でも、形は違っても同じねらいを満たす作りになっているかを見ていくと、比べやすくなります。
日本の大きさに置きかえる
日本の道や駐車場では、大きすぎる車は扱いにくくなります。そこで、工夫を小さな車の中でどう実現しているかを見ます。
- 寝床は、二人がそれぞれ出入りしやすい並び方か
- 天窓がなくても、換気と明かりとりの工夫があるか
- 外の収納がなくても、乗降口の近くに汚れ物の置き場があるか
- 家具をたたむと、通路が広くなる作りか
日本でキャンピング車として登録する車には、国の構造の決まりがあります。国土交通省の構造要件では、大人の寝床は一人につき長さ1.8m以上、幅0.5m以上の連続した平らな面を持つこととされています。寝床の作りを考えるときは、こうした決まりも前提になります。
日本の種類に当てはめる
日本RV協会の「キャンピングカー図鑑」では、バン、ミニバン、ワゴン車などをもとに内装を作り替えた物をバンコンバージョン、運転席のついた車台に部屋を載せた物をキャブコンバージョンなどと分けています。海外の大きなモーターホームの工夫は、日本では、部屋の広いキャブコンバージョンなどの車で取り入れやすいかもしれません。小さな車では、寝床や収納をたたむ作りで同じねらいを満たせるかを、展示会で確かめてみましょう。
海外の旅の本や写真集を眺めると、車の工夫のアイデアがさらに見つかります。
海外の旅の本・写真集は、価格と型番を確かめた品がまだありません。確かめ済みの車中泊の道具はグッズのページで比べられます。
グッズのページへまとめ
- 海外の車の工夫は、形ではなく、ねらいを読み取ります。
- 寝床の出入り、明かりと風通し、汚れ物の置き場という三つのねらいを、日本の車で確かめます。
- 日本の大きさと決まりの中で、同じねらいをどう満たしているかを比べましょう。
次に読む日本の車の種類は、車種ページの種類別の一覧で比べられます。『世界の珍しい車』のコーナーと、前の回のコラムもあわせてどうぞ。
出典
この記事の数字と決まりを確かめた資料です。
- 一般社団法人 日本RV協会「キャンピングカー図鑑」(確認日 2026-10-17)
- 国土交通省「用途区分通達 4-1-3(4) キャンピング車の構造要件」(確認日 2026-10-17)
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